全製品に共通するのは、すっきりとしたきれいな口あたり。これに続くきりっと引き締まった飲み口は、「淡麗辛口」と称される越後酒のスタイルを映し出している。透明感のある酒質は北国の酒のアイデンティティーだが、ほんのりとした旨味も後に引くところは、軟水の仕込み水と全体に精米歩合が高いことにも関係している。銘柄どおり鶴の麗姿を思わせるような、気品を備えた酒である。 数多の銘酒が並ぶ新潟にあっても銘酒として知られてきたのは、吟醸酒の技術力が高く鑑評会での優秀な成績にある。またベストセラーともいえる純米吟醸「純」は昭和40年代に発売を開始。「本醸造・月」等のレギュラー製品だけでなく、いち早く吟醸酒、純米酒の市販化に取り組んできたことも大きい。 酒蔵のある村上市は、新潟県最北に位置する鮭で有名な町。何通りもの食べ方があるという鮭を用いた料理をはじめ、魚介類全般に合うのはいうまでもない。(松崎晴雄)
〆張鶴のクチコミ・評価
〆張鶴が購入できる通販
〆張鶴の銘柄一覧
銘柄 |
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純米吟醸 山田錦原料米:山田錦、精米歩合:50%、アルコール度:16% |
吟撰原料米:五百万石、精米歩合:50%、日本酒度:4.5、酸度:1.2、アルコール度:16% |
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特撰原料米:五百万石、精米歩合:50%、日本酒度:4、酸度:1.2、アルコール度:16% |
特別本醸造 雪原料米:五百万石、精米歩合:55%、日本酒度:4、酸度:1.3、アルコール度:15% |
本醸造 月原料米:五百万石、精米歩合:55%、日本酒度:4、酸度:1.3、アルコール度:15% |
大吟醸 金ラベル原料米:山田錦、精米歩合:35%、日本酒度:5、酸度:1.2、アルコール度:16% |
大吟醸 銀ラベル原料米:山田錦、精米歩合:38%、日本酒度:5、酸度:1.2、アルコール度:16% |
吟醸 生貯蔵酒原料米:山田錦、精米歩合:50%、日本酒度:3.5、酸度:1.4、アルコール度:15% |
純米吟醸 越淡麗原料米:越淡麗、精米歩合:50%、アルコール度:16% |
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純米吟醸 生原酒原料米:山田錦、精米歩合:50%、日本酒度:2、酸度:1.4、アルコール度:17% |
普通酒 花原料米:五百万石、精米歩合:60%、日本酒度:4、酸度:1.4、アルコール度:15% |
〆張鶴の酒蔵情報
名称 | 宮尾酒造 |
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特徴 | 宮尾酒造は、新潟県の北部、村上市にて文政2年(1819)江戸時代創業。屋号は大関屋として創業。もともと「若鶴」という銘柄を造っていたが、神聖な酒に「しめ縄」を張る文化から、それを由来として「〆張鶴」と名付けた。蔵を構える村上は、新潟県でも有数な米どころで、食用米だけでなく五百万石など良質の酒造好適米の産地としても知られる。また、使用する水は敷地内の井戸水で、この地下水は鮭の遡上で知られる三面川の伏流水で、きめ細かな甘みを持つ軟水である。この自然豊かな地域で酒造りが行われ、名産である鮭や旬の魚介など、普段の料理に合う酒として村上の風土に寄り添った酒を醸している。二代目が創業当時に残した技術書「酒造伝授秘宝之巻」の教えを現在も受け継ぎながら、品質第一の姿勢で大量生産せず、まだ純米酒が定番でなかった昭和40年代に「〆張鶴 純」を発売し、以後現在に至るまでロングセラーとして売れ続けている。 |
酒蔵 イラスト |
(加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 〆張鶴 お城山 |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 新潟県村上市上片町5−15 |
地図 |
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