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岡山県の日本酒ランキング2024

更新日時:2024年12月21日

岡山は吉井川・旭川・高梁川ら豊富な水量に恵まれた3本の一級河川が流れ、その堆積作用により育まれた岡山平野が広がる。恵まれた風土や気候、そして肥沃な大地は稲作に適している。古来より備前米は美味しい米とされ、大阪でも評判だった。酒に関しても、あの万葉集にも「吉備の酒」という言葉がでてくるほど、歴史は深い。岡山県美作市(みまさかし)は「うまさか」つまり「うまいさけ」からきているという説もあるほどだ。

この岡山の地で作られた米に「雄町米」がある。明治に入ってから栽培された酒造好適米だ。この時代から存在する酒造好適米は雄町米しかない。それほど、品質の高い米なのである。米を作るのに必要な水資源が豊富な岡山は、酒を造るための水資源も豊富ということになる。日本酒のおよそ80%を占めるという水、名水百選にも選ばれた塩釜の冷泉があり、仕込み用の水としても上質なのである。米・水が揃ったなら、それらを仕上げる杜氏の技が必要だ。灘の技術を継承した備中杜氏の技術は高く、明治時代の品評会でも優等賞第1位という成績を残している。