遠州山中酒造が醸す代表銘柄「葵天下」は、徳川家の家紋である「葵」と天下を取る志を込めて命名された銘酒だ。旨い酒を楽しめる穏やかで平和な世の中への喜びの想いが込められている。遠州山中酒造の歴史は、文政年間(1818年~1830年)に静岡県富士宮市で商人・山中正吉氏が創業したことにはじまり、現在は掛川市横須賀に蔵をかまえる。蔵元の山中久典氏は、和釜を用いた蒸米や槽搾りなど、手間を惜しまない伝統の製法を大切にする。また、仕込み水には南アルプス赤石山系の超軟水を使用することで、繊細で上質な味わいを追求する。酒質への強いこだわりの結果、国内外のコンクールで数々の賞を獲得している。蔵元自らが醸した「純米吟醸~誉富士~」は、フルーティーな香りが特徴で、米の旨みがしっかりと感じられる酒。濃醇辛口の味わいは、料理との相性がよく食中酒としておすすめの1本だ。