御山杉 純米酒 1.8
製造 2023年12月 開栓 1月1日
開栓初めは三重、稲垣酒造場の御山杉。
家から3番目に近い小さな蔵。
地元有名料亭が而今、作、田光と共に
採用しているのを知り、捜索開始。
注ぐと薄山吹の懐かしい日本酒の色、
香りも同様に穏やかなザ・純米酒のソレ、
仄かにレーズンが漂い程よい熟成感だが、
いわゆる昔の日本酒のツンツン感は無い。
もし、口開けで「ごめんなさい」でも
直ぐに落ち着きます。
含みはココア、和三盆の上品な甘味で
丁度いい舌触り。
五味のバランスが正五角形の様に均等。
雑味無く、じわーと染み入りやさしい。
気がつくと何もなかった様にキレている。
本領はぬる燗、ダラダラと時が過ぎる。
御山杉は必要以上の濾過や澱下げを廃し、
火入れでは最低でも一年のじっくり熟成、
通常二、三年を経て瓶詰めされるとか。
この真面目な酒を古い、平凡と
評するのは簡単だが‥‥もったいない。
開栓半月、日毎に味がのってきています。
蔵にて 税込2,530円
稲垣酒造場さんは今年の造りを最後に
140年の歴史に幕を下ろすそうです。
地元に居ながら素通りしていた事を後悔。