白鶴城 （はくつるじょう）

さいたま市岩槻区にある鈴木酒造のお酒です。街中にある造り酒屋です。直接行ってみると分かるのですが「片付けられない」酒屋さんのようです。敷地を覗いてみると、植木鉢やらゴミが散らかっています。この雑多な酒屋で旨い酒が造れるのか？と少し心配になりました。二階には古い酒造り用具が陳列してあり、無料で見学できます。かなり見応えがあり、一見の価値ありです。特に気になったのは「狐桶」です。丸い「狸桶」とは異なり、注ぎ口が狐の顔のように括れています。こんな木製の桶を現在作れる職人がいるのでしょうか？
閑話休題。私が購入したのは、白鶴城というお酒。純米吟醸ではなく、吟醸純米と銘打っています。ハナはいいのですが、含み香に微かに独特の黴臭？が感じられます。利酒のプロに聞けば、この香を表現する用語が分かるような気がしますが、30年の利酒ブランクがある私には「黴臭い」としか表現できませんでした。どなたか利いてみてください。