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2021
5/5
maxmorick さん
満足度 4.5
木ノ輪 武者修行 木桶仕込純米火入。
ついに出ました!七本槍×松本日出彦♪ 5つの日本酒蔵を回る日出彦氏の武者修行ということで、そのひとつがこの冨田酒造。ここにURLとか貼るとややこしそうなので、興味のある方は「死ぬな、松本日出彦。」で検索してみてください^^; ちゃんと「酒造りの武者修行/冨田酒造」まで読んでね♪ さらに日本酒に留まらず、何と「山ねこ」を造っている焼酎蔵にまで入ってみたりと、めちゃ精力的に動かれているようで正に武者修行中という感じですね。いろんな蔵の技や流儀に触れていよいよ自分のお酒を醸す時には、いったいどんな進化を遂げているのか…楽しみで堪りません^ ^
さて、このお酒。ほんのり黄色い液体。鼻を近づけるとツンとアルコール。ところが含んでみると何とも良い香り。アルコールに甘味が溶け込んだようなある意味ウイスキーっぽい香りが鼻を抜けます。酸が柔らかいなぁ〜。独特な木桶の?コク味を感じます。中程度の抑制の効いた旨味は綺麗な球体のイメージ。これはあまり記憶にない味わいです。日出彦氏はおろか、七本槍としても今期初めて挑戦したという木桶仕込なので、最初から100%設計された酒質ではないでしょうね。やってみたらこうなった!みたいなw 面白くて、ちゃんと美味しいです。丁寧に飲まないと勿体ないな^ ^
3日目。
含むと一瞬生酛のように感じます。でもやっぱりそれとは違う何とも言えないコク^ ^ 今日は甘味が伸びてますね…いや、他の旨味と切り離されたって感じかな?この甘味が変に砂糖っぽいやつじゃなく、ふだん米の甘味と言ってるのともちょっと違う…甘栗っぽい甘さ??何とも独特で魅力的♪ その甘栗が、コクを伴った辛旨味の後からワンテンポ遅れて単独でヌルンと顔を出す感じ。ひとくち含むごとに、ヌルンと。あぁでもやっぱりこれはウイスキーっぽいのかな?そんな熟成された物じゃなくてブレンダーが味見するような、まだ3年くらいの薄ーい原酒。そこへさらに柔らかい酸が絡んできて、不思議な余韻を残します♪ ちなみに純米酒と言いつつ精米歩合は50%。確かに純大と言うより、純米酒の方がしっくり来る感じの味わい。いやほんと面白いお酒です。こういうお酒が出来ると、またここから色んなお酒の構想が広がったりするんでしょうね〜。日出彦氏にも凄く良い経験だったんじゃないかと、また勝手な想像^^; 4号瓶しかなかったのでもう終わりです。来期の木桶シリーズも俄然飲んでみたくなりました!特定名称 純米
原料米 玉栄
酒の種類 一回火入れ
七本鎗 (滋賀 / 冨田酒造)