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2021
5/13
耳氏 さん
満足度 5.0
林 純米吟醸 五百万石
日本酒にハマったキッカケとなったお酒です。
連れと旅行に行きたい都道府県&名所や食べたいものを順に言っていくゲームをしていました。
北海道と沖縄は外せないよね、大阪にも行きたいし…と46都道府県出ました。
あれ、一つ足りなくない?そうだ、富山だ…
富山って何があるんだ?五箇山はほぼ岐阜だし…黒部ダム?ホタルイカ?日本海側だから海産物は豊富だろうし、お米も美味しいんだろうけど…あと柴田理恵の地元か…
今でこそ都道府県名を言われたら1つ2つ地酒の名前がポンと出るようになりましたが、当時は何も知りませんでした。
富山県、何があるんだ。その日から富山のことしか考えられなくなり、一週間後、気付いたら富山に向かう切符を手に北陸新幹線に乗り込んでいました。
県庁所在地の富山市や海産物が魅力の氷見市を目指していましたが、富山の県境を越えた途端、いてもたってもいられなくなり、黒部宇奈月温泉駅へ降り立ちました。
黒部宇奈月温泉駅から魚津に向かう車窓を眺め、風光明媚な景色、命を育む湧水、米を育む肥沃な土地に涙を流しました。
日本酒に興味など全くなかった私ですが、この土地が醸した酒を飲みたい!という感情が己を突き動かします。
魚津で寄った料理屋で、普段ならビールを注文するところ、「富山の東側で作られた日本酒が飲みたいです…」と相談して勧められた酒がこれでした。
それ以来、すっかり日本酒党になってしまいました。
甘すぎたり、吟醸香が前に出過ぎていたりすると舌が混乱してしまうので私は林のようなじんわりと染み渡るものの方が好きです。
飲みやすくて好きな酒はたくさんありますが、林への想いはひとしおです。あれ以来我が家では林を欠かしたことがありません。
雄町・山田錦・美山錦・雄山錦と飲みましたが、五百万石が一番のお気に入りです。出羽燦々・出羽の里はまだ飲めていないのでいつかチャレンジしたいです。
関東ではあまりお目にかかれないのが寂しいです。
富山県、ありがとう。林、ありがとう。
いろいろ落ち着いたらまた絶対に富山に帰りたいなあ。特定名称 純米吟醸
原料米 五百万石
テイスト ボディ:普通
林 (富山 / 林酒造場)