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2021
7/20
しろこさん
満足度 4.0
前回の一人飲みの続き。
「豊能梅」をあっさり飲んでしまい、もうちょい飲みたいな〜と目に留まったのが「南 無濾過 純米中取り」。
可憐な吟醸香の後に、しっかり米の旨みを押し出してくる。ぬるくなると、まったり味が深くなる。
肴ナシでも飲めそうだけど、メニューであまりにも懐かしい文字を見たので注文してしまった。
「亀の手」。
これ、最初に剥いて食べようと思った人、ナマコを食べられると判断した人と同じぐらいチャレンジャーだな。
ゴツゴツした爪みたいな部分と、うろこ状の皮を被った部分と。この下の部分をちぎると、中からピンクの柔らかな身が出てくる。
メニューの「亀の手」の文字を見てるだけで記憶を呼び覚まされ、注文してしまった。
高校生ぐらいまで、春・夏・冬休みは鳥取の祖父母の家に放り込まれていた。テレビのチャンネルも4つぐらいしかなく、山と川と自転車で30分漕いだ先にある海しかない。
それが、ものすごい贅沢なロケーションと時間だったことには、忙しい大人になってから気づくわけですが。
暇になると、叔父の車に乗ってばあちゃんと妹と海に行く。
磯の周りで曲がった腰で執念深く、ばあちゃんは大量の海藻と貝を拾う。イガイというカラス貝をたくさん、巻き貝、トコブシ、そして亀の手。
私たちもバフンウニ(ひどい名前だな)を拾ったり、夏にはちょっと潜ってサザエを拾ったり。岩の間に釣り糸を垂らして、魚釣りをすることもあった。
そんな日の夕食には、必ず、ばあちゃんが貝の汁をつくる。採った貝をごちゃっと入れて、しょうゆだけで味を整えたもの。
今思えば危ないけれど、まち針が添えてある。ニナガイという巻き貝のフタをめくって、身をくるっと引っ張り出すのに使う。
いろんな貝の身をコツコツ引っ張り出して、延々と食べ続ける。
おいしいけれど、亀の手だけは皮の部分をちぎるのに、抵抗があった。全体に緑がかった灰色のダークな色合いに、突然あらわれるピンク色。脱がしてごめん、という気持ちになる。
思い出にふける目の前に出てきた亀の手は、すでに脱がされている。それはそれで、つまらないな。いきなり吸うのって(以下自粛)。
多分、20年ぶりぐらいに食べたけど「あ〜ーー潮の味と匂い!!」と海辺に連れていかれ、「南」のまろやかな米の味で、ちょいちょい陸に引き戻される。
圧倒的な磯くささのお陰で、思い出酒が楽しめました。
ただ、他人にむいてもらってまで食べるものではないな……というのが素直な感想です。採ってゆでて脱がせるプロセス、大事。
特定名称 純米吟醸
酒の種類 無濾過 一回火入れ
テイスト ボディ:普通 甘辛:普通
南 (高知 / 南酒造場)
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