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2021
8/23
しろこさん
満足度 5.0
一人で飲むときは、本を読むか、音楽を聴いている。最近は、田辺聖子の本をやたら読んでいる。
男女の仲はほどけやすいが、結び続けるコツはこうやで、と、おせいさん(ファンの間の田辺聖子の愛称)は表現する。
「共にメシくうこと」
「いつもどっか、さわってること」
……うまいこと言うなぁ。
ダメになった過去のもろもろは、どっちかが、または、どっちも足りなかった。
この2つを切らさずにいるには、ちょっとだけ努力も必要なのかもしれない。
飲んでた「ピンクの町田酒造」がおいしかったので、途中でやめて2人飲みのために置いておく。
「町田酒造 直汲み 純米吟醸55 雄町」
自分がおいしい、と思ったお酒は飲み相手も絶対においしい、というのがわかっているから、もう一杯飲みたいところをガマンしてフタして持ってきた私えらい。
ガラスのぐい飲みに注いで、小さな泡がきらきらしてて、一口飲んで「おいしい」「でしょー」と、にこにこする。
ジューシーで甘く、それでいて甘ったるくはない。ぷちぷちと発酵してる感じが涼やかで、2人であっさりビンを空けてしまう。
肴は買ってきてもらった鱧と、アジのなめろうVer.12ぐらいと、長芋とミョウガときゅうりを南高梅をつぶしたタレで和えたものを出す。
食べながら、他にもいくつかの日本酒を並べ、味の違いをあれこれ言いもって、またもぐだぐだに酔ってしまう。
「共にメシくうこと」、無条件に楽しい。
そして、なんとなく、膝だったり手だったりが触れていて「いつもどっか、さわってること」もクリアしている。
くっついてる時に「ぬくい」と言われて、「あったかい」より、幸せな気持ちになった。関西弁、ほんわり感が急に出る。
ピンクの町田酒造、1人でも2人でも。
「ぬくい気持ち」になれるお酒です。
特定名称 純米吟醸
原料米 雄町
酒の種類 無濾過 生酒
テイスト ボディ:軽い+1 甘辛:甘い+1
町田酒造 (群馬 / 町田酒造店)