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2021
9/13
ピノ さん
満足度 5.0
角右衛門特別純米 cry for the moon
角右衛門が目指す次の時代のひやおろし。
ひやおろしという古来より日本酒業界で受け継がれてきた素晴らしい響きの言葉の季節感が薄くなり、この言葉を使うことへの陳腐さに一石を投じてみたい思いが年々強くなり‥‥その原点に還るべく、秋冬の季節限定品として再出発し、まさにこれこそがひやおろしであると呼ばれるようになるまで育ててゆきたい。そして、cry for the moon には「ないものねだり」とか「不可能なことを願う」などの意味がありますが、あえてこれを使うことで理想を求める大切さを自らに課したネーミングです。
角右衛門が目指す次代のひやおろしとは?
スペック的にはピン角のひやおろしと思われる一本。
香りは穏やかなメロン。口に含むと、程よく熟した葡萄の様な爽やかで上品な甘味から、米の旨味がじわじわと広がります。熟成しているにも関わらず、味わいの綺麗さと透明感が素晴らしい。また、味わいの余韻が絶妙。綺麗で果実感のある酸がキレを演出し、存在感のある苦味と辛味が余韻を残して消えていきます。ひやおろしならではの熟成による旨味と綺麗な果実味、透明感のある味わいが両立します。美味!
蔵元が示す新しい秋酒、期待大です!角右衛門 (秋田 / 木村酒造)