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2021
10/10
masatosake さん
満足度 4.0
緑一 特別本醸造原酒
精米58% アルコール19度
室町時代に始まった池田の酒造り、江戸時代前期に"下り酒"としてもてはやされたかつての銘醸地の池田と伊丹。
こちらは1697年(元禄10年)創業の吉田酒造、灘から近い大阪のかつての酒処、池田のお酒です。現在、池田市に残る酒蔵さんは呉春とこちらの吉田酒造のみ。
今回のお酒はしっかり目の精米の本醸造の高アル原酒です。色味透明、少しツンとしますが青竹のようなスッキリとした爽やかな上立香。口当たりはコクのある濃いめの甘み。熟成されたお酒ではないのですが、どこか熟成感を感じる厚みのある芳醇な味わい、そして後味はしっかりとした酸味で締めてくれます。正直、好みが分かれそうな味わいですが、伝統と歴史を感じるクラシカル感もあり好みの味わいでうまい。
ちなみにレモンを垂らしてロックでも頂きましたが、薄い感じがせずこれも美味しく頂きました。こちらの酒蔵の酒造設備は阪神大震災で被災後に休蔵、酒造りの拠点を兵庫県加西市に移して酒造りを再開し、現在は池田の蔵ではろ過や瓶詰めなどを行っているという情報もありました。 #note80緑一 (大阪 / 吉田酒造)