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2021
12/5
コリンキー さん
満足度 3.5
仙禽 オーガニックナチュール2021 栃木県 さくら市産 亀ノ尾 木桶仕込み アルコール14度
口に含むと穏やかなピリ感と優しい酸味と渋味。生酛らしい青いメロンのような香りとほのかな甘さ。アルコールっぽさはなく、後味はまるで水のようにスっと消えていく。
洗練はされていないかもしれない。しかし、その雑味の中にふくよかな米の味を感じさせる。
酵母添加はしない 米は磨かない 超古代製法と名付けられた時代を逆行するスタイルだが、なかなかどうして美味しいです。
〈2日目以降のレビュー 雑感 長文〉
亀ノ尾らしい力強さと独特の酸味を強く感じる。苦味も結構、出てきた。多分、アミノ酸度を低くく設定していて、後味の収斂がよくスっと消えていくので、オフフレーバー寄りの個性が出ても美味しく飲めるのだと思う。その辺のバランス感覚には舌を巻く。これは『新政』のお酒にも言える。まぁ、むしろ『新政』からの流れかもだけど。
ただ、ここまで『新政』は振り切っていないと思う。そこに攻めの姿勢を感じる。『仙禽』の蔵元の薄井さんは元ソムリエだ。フランスの「大地を感じさせる」ようなワインをイメージしてこの『オーガニック ナチュール』を作ったのかな。ふと、そんなことを思った。
『仙禽』のHPを見ると「仙禽はあらためて宣言する。本物の亀ノ尾と心中する」とある。一番上に表示されるのは、『オーガニック ナチュール』だし、かなり気合いを入れてやっているようだ。
でも、私は『雪だるま』の方が好きだな(笑)
仙禽 (栃木 / せんきん)