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2022
4/18
コリンキー さん
満足度 4.0
くどき上手Jr 「米と嫉妬で醸す果実な液体」 定価2000円
そこはかとなくエロスを感じさせるタイトルとラベル。一万円越えしてもおかしくない20%台の精米歩合。攻めてますねー!
口に含むとかなり濃厚で独特な甘み。ピンクのラベルに引っ張られてか、ベリー系、苺のようにも感じられます。それでいてスッキリしていてキレも良いです。
実は去年も造ろうと試みたようですが、使用した酒米「出羽の里」が溶けづらく甘みを引き出しづらいのに加えて、砕けやすく高精米に向かないこともあってか、失敗しているみたいです。そもそもが吟醸酒ではなく、低精米の純米酒で使われることの多い酒米のようです。
蔵元の技術力の高さとその執念、そして新しい味を求める、たゆまぬ探求心を感じますね。
芳醇旨口の潮流を牽引し、業界的には大ベテランの地位にあると思いますが、辛口の極地を目指した「ばくれん」とか、常に実験的で新しい事にチャレンジして、それを商業化しているのが凄いです。
官能的で何やら癖になる魅力を持った甘いお酒でした♪
特定名称 純米大吟醸
原料米 出羽の里
酒の種類 生酒
くどき上手 (山形 / 亀の井酒造)