-
2022
7/7
wajoryoshu さん
満足度 4.0
水端**(みずはな)1568 秋津穂 一回火入れ
https://mizuhana.jp/
室町時代1568年『多聞院日記』に記された興福寺多聞院の技法を参考にし、大甕で仕込みながらも現代の酒造りに通じる冬季醸造3段仕込みで醸されたとのこと。ちなみに3月には同じシリーズで【水端(みずはな)1355】(室町時代1355年『御酒之日記』に記された菩提山正暦寺の技法を参考にした夏季醸造0段仕込み)は買い逃したが、冷蔵施設などない時代の夏季醸造というのも興味をそそられる。
見た目は奥ゆかしき薄黄色、上立ちはほんのり乳酸香、競い合わないレベルでの甘酸バランスから穀物&ミネラルを感じる。温度があがるとその複雑味はより増してくる感じは、「ALPHA8 大地の力」や「橘 feat.」の譜系か。それでもこの2つに比べると呑みやすく、その傾向は1355の方が強かったのではないかと思われる。またの機会があれば是非試したい。
日本酒発祥の地に蔵を構える縁もあり、古式製法を研究して専用施設までこしらえてチャレンジする姿勢には本当に頭が下がる。いつか享保蔵を見てみたい。原料米 秋津穂
酒の種類 一回火入れ
テイスト ボディ:普通 甘辛:普通
水端 (奈良 / 油長酒造)