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2022
10/1
wajoryoshu さん
満足度 4.0
超王祿 中取 山田錦60% 2021 金☆5
超王祿3種呑み比べのトップは王祿唯一の金☆から。超王祿プラミッドを王祿全体に広げたことによって、超王祿では銀☆4だった直汲が銀☆5へ昇格して、もともと銀☆5の中取りが金☆5という苦肉の新ランクが作られた(超王祿の銀☆4は欠番)。のはずだが、現在リニューアル中の蔵のHPが出来上がったら確認したい。だけれども、通常中取よりも直汲の方が稀少性が高いイメージがあるが、当蔵では全体から採れる割合の目安は、直汲10%に対して中取は5%。今回のR03BY仕込10号では直汲300本、中取120本とやはり中取の方が稀少性は高い。そういう意味ではまさに超王祿の超中取なんだろうが、機会があれば是非生産現場を見てみたい。
上立ちはほとんどなく微かに若い王祿香、珍しくグラス内に気泡も見られるフレッシュ王祿。含むと一瞬柔らか過ぎてふんわり甘酸が来るかと錯覚を覚えるも、さすがに王祿随一のキレものだけあってすぐにスパッとキレる。2口、3口と進めると段々と慣れてきて、キレよりも柔らかさを感じるようになり、舌の上で転がすと王祿独特のミネラル感、そして苦辛が強くなってきた。2盃目、立ち香から辛キレを感じるのは超王祿ならでは、でも事情により即出ししたのだろうが個人的にはいつものように熟成をかけてくれたならより愉しめる気はする。このスペックでの熟成物もいつか出るはずなので、そのポテンシャルが発揮された時が来たなら是非試してみたい。まあでもこれはこれでウイスキーでいうところの熟成前ニューメイクだと思えば、貴重な機会だと思って存分に愉しみたいし、いつかのために記憶にとどめたい。
(2日目)1日おいてシュッポと開栓、また気泡あり、その分しっとりとして五味、特に甘酸苦が濃くなった印象ではあるがやはり超王祿のキレは健在。が、やはりデリケート酒なのか初日よりは明らかに落つる。原料米 山田錦
酒の種類 無濾過生原酒
テイスト ボディ:軽い+1 甘辛:辛い+1
王祿 (島根 / 王祿酒造)