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2022
12/4
たいき さん
満足度 4.5
御前酒 菩提酛×貴醸酒
菩提酛を貴醸酒の仕込みに使うという大胆な発想
べたべたに甘いのかと思いきや、かなりあっさりしていて飲みやすい
黒龍の貴醸酒に通じるようなところがありつつ、ここ独特の雄町からくる力のある風味も感じられました。
ここの菩提酛では米麹を水に浸漬してそやし水を得、一度火入れをして用いるそう
㍿辻本店(岡山県真庭市勝山116)
https://www.gozenshu.co.jp/
1804年(文化元年)創業
兄弟で清酒を醸す。辻麻衣子さんは岡山県初の女性杜氏
三浦藩御用達の献上酒として「御膳酒」の名を受け、一般では「萬悦」で親しまれる。
県南が甘口なのに対し、キレのあるお酒である。
明治~昭和にかけての蔵元が文化活動に積極的な姿勢をとり、様々な文人墨客が当地を訪ねた。与謝野鉄幹・晶子夫妻、尾上紫舟、碧梧桐が色紙・画帳に名を連ねている。谷崎潤一郎は旨酒を好み、ここで「細雪」を執筆している。奈良本辰也、池田弥三郎、渥美清、永六輔も足を運んでいる。
仕込み水は付近を流れる旭川の伏流
「雄町米」
江戸時代の末期安政6年、備前国上道郡雄町村(高島村雄町)の篤農家、岸本甚造が大山参拝の帰り道に偶然見つけた二本の背の高い穂を持ち帰り、選抜を重ねて慶応2年に育成したといわれている。100年以上途切れずに栽培されている唯一の品種で、現在のものは1921年に岡山農試で純系分離されたもの。
晩生、大粒、心白発現率が高い、耐倒伏性・耐病性に欠けることから栽培困難で昭和40年代には衰退したが、1990年代に作付面積が増加テイスト ボディ:普通 甘辛:甘い+1
御前酒 (岡山 / 辻本店)