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2023
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yo_cga さん
満足度 4.0
花羽陽 大吟醸 絹。最上川の中流、山間の雪深い大蔵村に小屋酒造はある。銀山温泉から酒田への帰り道、最上川舟下りに向かう途中、小屋酒造の売店に立ち寄った。小さな店内に隣の酒造場で作られた数種の酒が並ぶ。地元の人のために、ちょっとしたつまみとビール、ドリンクも売っている。我々が店に入ると奥から女性が出て来てそれぞれの酒の説明をしてくれる。絹はあと1本しかなかった。迷わずこれを購入する。小さなストーブでは到底温まりきらない店内、吐く息は白い、除雪作業をする町の人々、その上から雪は降り続けている。空は灰色に低く、風が道を抜けていく。側溝の水は黒々と、遠くで除雪車のエンジンの音がする。深く息を吸い込む。正月の空気は温かい。その中で花羽陽の紫の昇りが映える。
冷蔵庫に入れるまでもなく、廊下に置いておけば酒は冷える。キンキンに冷やしすぎない方がいいそうだ。魚とともに頂く。言うまでもない、これは良い酒である。出会いに感謝特定名称 大吟醸
原料米 山田錦
テイスト ボディ:軽い+1 甘辛:普通
花羽陽 (山形 / 小屋酒造)