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2023
4/21
somewordstoday さん
満足度 4.5
山頭火 純米酒 80 HAMARU
「分け入つても分け入つても青い山」
昨年、生誕140周年を迎えた山頭火。
MENTIMERの皆さま、ラーメンじゃないですよ!
行乞の旅の中で多くの自由律俳句を残した流浪の俳人、種田山頭火。
って、かくいう僕も、郷土の偉人ながらこの方のことは詳しく知らない…
ということで、昨秋の帰省の折に防府・山口周辺のゆかりの地を訪ね、その生涯に触れてきました。
『肉体に酒、心に句、酒は肉体の句で、句は心の酒だ』
若くして文芸誌で頭角を現すと同時に酒造業も営んでいた山頭火。
種田酒造場は幾度の吸収合併を繰り返す過程で、現在「山頭火」を醸す金光酒造さんに引き継がれることに。
その蔵元を訪ね購入したのが、80%低精白で限定熟成酒のこちら。
金光さん曰く2年ということですが、もうちょっと寝かせていたような色付きです。
まずはJOU。
上立ち香は穀物、カラメル、ナッツ。
含むと…あ!めっちゃスッキリ!
全くと言っていいほどを嫌なクセを感じません。
円やかで優しい甘味旨味。
カラメルのコクにカカオもプラス。
酸も効いててキレもよし。
なるほど、確かにこれはハマル!
スルスルのめちゃう好感度高い系の熟成酒ですね。
もちろんオカンも。
旨味マシマシ、さらに円やか。
あ~ほっこり(*´∀`*)
ユルユル飲むのにぴったりですねー。
当時、山頭火が造っていたお酒の味を想像しながら…
「まっすぐな道でさみしい」
「酔うてこうろぎと寝ていたよ」
さて、そんな俳句と酒造の二刀流も長くは続きませんでした。
酒造りに失敗し逃げるように熊本へ移住、その後に起こした事業も失敗続き、酒乱も祟りトラブって禅寺にぶち込まれた山頭火は僧となり一念発起、行乞の旅へ。
その道中で多くの名句を残しますが、幼少期に体験した母の「死」と「孤独」が、山頭火の心に常に影を落としていたようです。
『無駄に無駄を重ねたような一生だった、それに酒をたえず注いで、そこから句が生まれたような一生だった』
晩年の日記にそう記して愛媛で生涯を閉じた山頭火。
辛く孤独な物乞いの旅ながら、道中は各地に文学仲間に迎え入れられたり、ひとたび句会を開けば仲間が集まって来たりと、実はみんなから認められ、愛されていたんですよね。
当の本人は浮世離れした自身の境遇と虚無感にさいなまれていたとしても…
もし山頭火が生きた時代にSAKETIMEがあったら。
もし山頭火がSAKETIMEのある現代に生まれていたら。
あの日記の一文は違うものになっていたのかもしれないな、なんてことを思いながら…
「何を求めて風の中ゆく」
「ふるさとの水をのみ水をあび」
「あたたかく人も空も」
「窓あけて窓いつぱいの春」
#HAIKUTIME
#1JET特定名称 純米
原料米 山田錦
酒の種類 古酒
テイスト ボディ:普通 甘辛:甘い+1
山頭火 (山口 / 金光酒造)
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naturalvibes 2023年4月21日 09:58:27
やっぱり最初はラーメンって思いますよね、山頭火のラーメン好きですしね🍜😋でもまさかの山頭火ってお酒も造ってたんですね、しかもかなりの酒飲みでなんだかファンキーな人ですね🤗面白いレビューでした〜👏👏✨😆画像も👍👍
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somewordstoday 2023年4月21日 10:34:55
naturalvibesさん、ありがとうございまーす❗☺️
まさにファンキー、相当な酒飲みだったらしいですね〜😳
らーめん山頭火美味しいんですね🍜
実はカップ麺でしか食べたことなくて(笑)
何故か西の方に店舗がないという…山頭火自身は西日本の人なのに🤣 -
somewordstoday 2023年4月24日 17:30:15
こまつがわさん、おひさです~😄
コメお返事遅くなりました💦
スッキリ系熟成酒ですが低精白で旨味もしっかり❗
濃いのがお好きのこまつがわさんにも気に入ってもらえるお酒だと思います😆 - ログインしてコメントを書く