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2023
9/17
ぐらんてぃふぉん さん
満足度 5.0
花泉 本醸造 1.8
製造 2023年5月 開栓 9月6日
『花泉本醸造の謎』
気軽に飲めて間違いのない本醸造として「花泉本醸造」を購入、開栓前にパチリ。
「何か違うなぁ‥‥?」
以前の画像を見ると、本醸造のロゴが小さく横書きのところ、購入したのは大きく縦書きになっています。ラベル変わった?、念のため花泉酒造のHPを確認‥‥、これが謎の発端。
本醸造は3酒ありました。(HPの表記による)
・本醸造 辛口
・本醸造
・瑞祥 花泉(本醸造)
花泉の漢字ロゴには字体に関わらず赤く瑞祥が付いているので、瑞祥花泉を区分するのは意味あるの? と思っていましたが、あらら、失礼しました。
「瑞祥」は吉兆と同義ですから、商品的にはプレミアム何チャラみたいなもの。
瑞祥といえば剣菱、のラインナップですと
剣菱<黒松剣菱<極上黒松剣菱<瑞穂黒松剣菱<瑞祥黒松剣菱
黒松剣菱でも十分満足なのに、3ランクアップ、瑞祥は神様みたいな位置付けです。
当然、「瑞祥 花泉」の方が上と思うじゃないですか。ところがドッコイ、今回の(ただの)本醸造の方が高い。
本醸造辛口、本醸造 2,500円
瑞祥花泉本醸造 1,970円 税込
本醸造クラスで500円は大きいぞ!
モヤモヤっと開栓
軽くアル感、直後こそ平板な本醸造のソレ。
ところが、時間を置くとアル感は消えクラシックな香り穏やか。口当たりがサラッとしてきた。留めると米の甘味がじんわり、ふくらみが。なぜかナッツを感じる。キレよい後口、いいねー。
さらに1週間、涼冷え〜常温では香り爽やかアル感まるでなし。ウソみたいに吟香を感じるのは鼻がおかしい?(笑)
これはもうお燗でしょ。
熱燗では鼻先ツンだが、直ぐに米の香りが立ち上がる。
含むと舌先ピリリ、苦辛感じながらもナッツの香りが甘く鼻から抜ける。ふっと一息、アル感のお裾分け少々。
不思議なことに、少し冷ましたぬる〜上燗辺りでやっと辛口を感じる。同時にアル感も何処へやら。喉越しは決してスキッとはしていないが、酒が染み込んでいくズブズブ感が心地よい。
煽りたくなり、進む進む。
日々の気分でいろんな温度帯を試したくなり、どれもがユニークで面白い。
日常酒としてこれほどのモノは久しぶり。
で、瑞祥との500円差は何なの?
瑞祥の記憶があやふや、やっぱり飲み比べが必要か。どこかでワンカップ売ってないかな。
販売店にて 税込2,500円
気になるので、少し調べてみました。
アル度 15度
麹 五百万石、掛 タカネミノリ 65%
もち米四段仕込 ヒメノモチ で素材は同じ。
数値は公表されていませんので、販売店のHP掲載のものを参考にすると、
日本酒度/酸度/アミノ酸度の順に
辛口 +6.8/1.6/0.9
本醸造 +3/1.6/1.0
瑞祥本醸造 +3/1.3/1.1
瑞祥よりは少し辛口の「やや辛」かな。
花泉本醸造の投稿は、2020年まで遡っても3酒合わせてたったの12件。
(辛口2件、瑞祥10件、ただの本醸造は投稿なし)
酒タイマー的には「ノット イン サイト」(笑)。もったいない。花泉 (福島 / 花泉酒造)