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2024
3/26
ぐらんてぃふぉん さん
満足度 4.0
神楽 純米吟醸 生酒 0.72
製造 2024年2月 開栓 3月21日
美し(うまし)国を呑む④
1976年に廃線となった近鉄八王子線室山駅。
鉄道ファンにはおなじみのナローゲージ。
駅名標が店先に残る四日市の神楽酒造さん。
一見、駅舎?と思わせる様な作りの直売所、
少し離れた駅舎跡にはバス停が残るのみ。
住宅街にありながら、とても懐かしい気分。
先代の昔話を伺うのもまた愉し。
「昔はこの辺りだけでも4、5軒の蔵が‥‥」
開栓後はマスカットの爽やかな香り控えめ。
翌日、香りは落ち着き何故かメロン穏やか。
白桃の甘味に微かにオレンジの酸味を感じる
地味な甘酸、ほんわりと漂う渋味と苦味。
甘味を引きずるようなのど越し後、
甘苦い余韻を感じながらじわーと収束する。
サラッとした酒質ながら何か中途半端。
5日目、香りさらに落ち着き旨味の予感。
甘酸が収まり五味のバランスが取れると
同時に輪郭も少しボヤけてきた。
これはもうお燗、チロリの出番と半合つける。
もわーと立ち込める米の香り、いいねコレ。
蔵にて 税込1,870円神楽 (三重 / 神楽酒造)