ぐらんてぃふぉんさん(2024年8月24日)の日本酒「大治郎」レビュー

大治郎　山廃純米　よび酒　火入れ　1.8
製造　2024年4月　開栓　8月11日

滋賀県東近江市の畑酒造さん、
喜楽長の喜多酒造さんからしばらく市街地へ。
滋賀はいいですね、
どのルートでも酒蔵巡りが楽しめる。
4月中旬、生と火入れが同価格。
寝かせるつもりで火入れを購入、常温保管。

開栓、暫くしておいしい糠漬けのいい香り。
さらに探ると少しクラシカルな穀物系、
穏やかに奥からバナナ、メロンも感じます。
和糖にバナナ、メロンを添えた密かな甘味。
そこに苦味が入りさらにズーンと苦味充満、
山廃の酸味と相俟ってズシリと攻める酸苦。
不思議と渋味やエグ味はさほど感じません。

「呑百笑の会」吟吹雪60%精米の旨味が
広がるしっかりした含みを味わい流し込む。
さすがに17度、ボワーと来るのど越しだが
後はスッキリと消えていく。
火入れ熟成らしく荒々しさは程々でとても安定。
造りの確かさとボディの強さを感じます。

15度前後の加水燗にする。
香り穏やか、含みまろやか、軽ーく丸ーく。
常温に比べて平穏すぎて無意識に飲める。

蔵にて　税込2,970円