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2024
10/23
ぐらんてぃふぉん さん
満足度 4.5
〆張鶴 純 純米吟醸酒 0.72
製造 2024年5月 開栓 10月15日
純は? と指折るくらい久しぶり。
無理に例えれば熟したバナナだが
奥の奥のベールを剥がすように
密かに立ち上がる香り。
バランスの取れた含みはサラーと淡麗、
スッキリとした甘味に涼しい苦味。
甘苦薄ーく感じるうちにキリキリッと‥‥
ここまで利いて、お酒が言うのよ。
「とっとと呑みやがれ」って(笑)
ある意味で美味しくはありません。
主張がなくピン飲み利き酒するには難解、
というよりも、
唯々、米の旨味がサラリと染み込んでいて、
水のような、と表現するお酒とは少し違う。
ご飯を食べるのにいちいち「美味しい」
とは言わないのと同じですかね。
アル添シリーズの延長線には違いないが。
より純に米の旨味に徹しているかのようです。
お燗は炊き立てご飯の湯気の中、
米の旨甘味じんわりと苦味で包み込む辛味。
先の勝駒本仕込と交互にイケイケでした。
名古屋高島屋にて 税込1,750円
購入は初夏のお酒イベントでの「試飲の縁」、
なまじっか箱入りのため失念していました。
シメハリは普通に一升瓶で買うべきですね。〆張鶴 (新潟 / 宮尾酒造)