すぎちゃんの冒険さん(2024年11月22日)の日本酒「理可」レビュー

「低空軌道」
島根・一宮酒造・理可・純米吟醸・改良八反流・精米歩合60%・16度
▼一宮酒造の銘柄と言えば石見銀山だが、この理可という言葉の意味は何かと調べてみると、蔵元次女で杜氏の浅田理可さんの名前だった。初めて設計から携わった記念銘柄なのだとか ▼改良八反流は栽培が難しく島根だけで取り組んでいるお米
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▽拾いにくいくらいとても静かな立ち香。そして口に含んでも全くもって上に登ってこない。平坦にして下から下へと広がっていく。キレるというより最初から落ちているような
▽味わいの中心は仄かな甘味。苦味も少ないことから仄かな甘味が最後までずっと漂う。そして低い軌道の中から着陸前にふっと浮上する軽い感覚
▽派手さ無し。しかし質実剛健とも違って草食系にさり気ない。エネルギーを抑えた、悟りを開いたような上品さとも言える