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2020
3/19
すぎちゃんの冒険 さん
満足度 4.0
「農口尚彦の旅その3・農口」
石川・農口・純米・山田錦(特A地区)・精米歩合60%・17度
▼3駅目『農口』。酒造りの神様と称される農口尚彦杜氏は常きげんの鹿野酒造を79歳で退職するも、翌年に休眠中の蔵を再始動する事業で再度杜氏に担がれ再復活を果たす。その名も農口酒造。このラベルを見ると言いたいことが「顔に書いてある」という例えはこういうことかと(笑) ▼会社とはその後色々あったらしく数年で退職したため、農口酒造といっても農口杜氏が直接関わったのはごく短い期間で、今は『農口』と言っても農口尚彦とは縁が切れた微妙な存在となっている。それでも氏の歩みを辿るには外せない通過点ではある。
(次の駅は終点、農口尚彦研究所)
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▽綺麗な、ほろ苦い甘さ。トロッとしていて柑橘系の苦みがアクセントになって飲み口はエレガント。色気のかけらもないラベルの印象とはまるで違う(笑)。知らないで買ってたらびっくりの違和感と言うか、知らなかったら買うことも無かったと言うか(なんのこっちゃ)
▽山廃とはされていないが奥深い感じの酸味。濃厚な含み香と苦味はいずれも柑橘系なので爽やかさもある。絶対みかんの皮か何か入れてるでしょ笑。販売カテゴリはただの純米扱いだけど、純米吟醸が更にふくよかになったくらいのもんだ。むっちゃコスパええやん
▽たまたま開栓時に居たから飲ませてやった娘の評価が異常に高くて、どんどん飲まれて初日でほとんど無くなりそうなのだった (´Д` )特定名称 純米
原料米 山田錦
テイスト ボディ:重い+1 甘辛:甘い+1
農口 (石川 / 農口酒造)