静岡市の定番銘柄の一つである、駿河酒造場の代表銘柄「天虹」。その歴史は、2010年に旧吉屋酒造の廃業に伴い、生産拠点を現在の静岡県駿河の地に移転して、駿河酒造場として再スタートを切ったのがはじまりだ。名水百選にも選ばれた安倍川の伏流水を仕込みに使用し、全量を袋取り樽しぼりでしぼることでクリアな味わいの酒質に仕上がる。またベテラン南部杜氏の葛巻文夫杜氏のもと、少数精鋭の6名で全量手造りの酒造りにこだわる。2011年から葛巻杜氏の就任により、2014年の全国新酒鑑評会で初の金賞受賞を果たすなど、その実力はお墨付き。めざすのは、キレのある辛口の味わいの食中酒だ。「天虹 純米吟醸 55 酒こまち」は、秋田県産の「酒こまち」を精米歩合55%まで磨き上げ、静岡酵母で醸した酒。優しい米の香りとふくよかな旨みが特徴だ。