きげんよし 生粋 特別純米酒 1.8
製造 2024年9月 開栓 12月8日
美し(うまし)国を呑む㉔
伊勢湾に面する絵に描いたような三角州、
津市南部、香良洲町の酒蔵、今村酒造さん。
常きげんでも上喜元でもなく「きげんよし」
これも酒屋さんで見ないですねー、蔵に直行。
歴史ある額を見ながらご丁寧な説明に感謝。
おそらく1年近く熟成、綺麗な山吹色。
熟成酒のズッシリと重厚な香りには
上等な味醂の旨味が詰まったよう。
入りはサラッとした和糖の甘味、
奥からの上品な苦味がしっかりと支えて、
トロッとした熟感のある米の含み。
クラシカルだが重すぎずクセは程々
柔らかくて気持ちがいい。
これは呑兵衛が好きそうな米旨です。
特徴的なのはのど越し、
凝縮した甘苦渋の塊がブワッと襲います。
(ブワッは日毎に収まります)
その後は平穏に戻り穏やかな余韻、
お燗は甘辛味に少しココアも、
後口はフワッとのんびりしたものだが、
散漫に感じるので、常温の方がいいかな。
地元密着酒は平板なことが多いですが、
これは徐々に味が乗って来て、
10日目あたりで飲み頃のオクテ振り。
蔵にて 税込2,900円