能の謡曲「猩々」に由来して名づけられた北村酒造の代表銘柄「猩々(しょうじょう)」。歌の中に出てくる一節「よも尽きじ萬代までの(竹の葉の)酒、酌めども尽きず、飲めどもかわらぬ」の通り、時代に媚びることなく基本の酒造りを大切にすることをモットーとする蔵元だ。1788年の創業以来230年以上ものあいだ、奈良県吉野町にて伝統の酒造りを続けている。様々なラインナップが揃う「猩々」シリーズだが、定番酒の一つ「純米吟醸 猩々」は、厳選された良質な酒米「山田錦」を50%まで磨きあげて醸した一品。手絞りで丁寧に、約30日かけて低温発酵させることで、まろやかな味わいに仕上がる。ふくらみのある米の香りと旨みが広がり、料理の味を引き立たせる食中酒におすすめの1本だ。