1851年創業の田端酒造が誇る代表銘柄「羅生門」。「滴滴在心」をモットーに、一滴一滴に心を込めて丁寧な酒造りを続けてきた蔵元だ。田端酒造が蔵をかまえるのは、和歌山県和歌山市の木広町。仕込み水につかうのは、和歌山平野を流れる紀ノ川の伏流水。厳選した原料米と酵母を昔ながらの寒仕込みで、経験豊富な山本浩伸杜氏を中心に手作業で醸す。「羅生門」は1982年の発売から国内外で評価されている、ロングセラー商品。なかでも生産量が少なく、蔵人でもめったに口にすることができないとされる「龍寿 羅生門」は、世界初の34年連続モンドセレクション最高金賞を受賞する逸品。兵庫県吉川町特A地区の山田錦をつかっており、米の華やかな香りがありながら、口当たりはさわやかで淡麗な味わい。つい盃が進んでしまうような特別な1本だ。