1928年に創業した平喜酒造の代表銘柄「喜平」。創業者である戸塚 喜平の名をとってつけられた酒名だ。岡山県南西部の浅口市鴨方町に蔵をかまえる平喜酒造だが、じつはその起源は、静岡県掛川市に創業した米穀商「平島屋」だ。その後、酒造業を開始し静岡市内で事業を拡大。温暖な気候での製造がむずかしかったこともあり、昭和42年に岡山県に酒造業を集約することになった。これが今も続く平喜酒造としての酒造りがはじまる起源だ。岡山県は良質な米の産地でもあり、平喜酒造では地元でとれた「雄町」「あけぼの」を使用する。また酒造りの品質を決める仕込み水には、遥照山(ようしょうざん)から流れる良質な水を使用。代々受け継がれる伝統の手法とともに、最新の設備や技術を積極的に取り入れ、四季醸造の品質向上を目指して酒造りを行っている。「喜平 超特撰 大吟醸」は、令和4年の全国新酒鑑評会で、金賞を受賞した実力酒。山田錦を35%まで磨いてつくられた、香り、コク、旨みのバランスがちょうどよいお酒だ。