金襴藤娘 （きんらんふじむすめ）

金襴藤娘 本醸造特撰(後藤酒造場：福岡)
米不明
精米歩合55
アルコール度数15-16
日本酒度+5.0
酸度
アミノ酸度
酵母

今回は、金襴藤娘の本醸造 特撰なり。

(以下、開栓直後)
香　：穏★★⭐⭐⭐華
味　：淡★★★★⭐濃
甘辛：甘★★★⭐⭐辛
軽重：軽★★⭐⭐⭐重
濃醇旨口

口に含んだときの感覚：
甘味★★⭐⭐⭐
旨味★★★⭐⭐
酸味★⭐⭐⭐⭐
苦味⭐⭐⭐⭐⭐
渋味⭐⭐⭐⭐⭐
刺激⭐⭐⭐⭐⭐
さらりとした口当たり
濃厚な甘味と旨味
フルーティな甘さではなくお米をモグモグしてるときに感じられるような甘さ

飲み込んだ後の余韻：
甘味★⭐⭐⭐⭐
旨味★★⭐⭐⭐
酸味★⭐⭐⭐⭐
苦味⭐⭐⭐⭐⭐
渋味⭐⭐⭐⭐⭐
刺激⭐⭐⭐⭐⭐
前半の流れのままさらりとキレる

で、結局どうなのよ？
さらりと濃厚。
しっかりと濃厚でありながら、さらりとしてるからするする入ってくる。燗でも良さげ。

全体的に黄色かかった透明な見た目。黄金色で色沢良好と言うべきか。

熟酒とまではいかないが、干しシイタケを連想させるやや熟成された風味とコクを持つ。

飲み口はやや丸みを帯びており、甘味はあまり感じず、膨らみのある旨味が目立つ印象。

冷やして飲むと余韻にアルコール感がやや目立つ。

単体というより食事を合わせると、より旨さが増すと思われる。

肉系であれば馬刺しのトロや、魚介であればサーモン刺しなどを九州のやや甘い醤油とともに、頂くと相性は良いのではないだろうか。
馬刺しと合わせて頂いたが、個人的には、赤身よりトロの方が相性が良い印象。

開けた翌日もさほど変化はなし。
自炊した牛皿との相性も悪くない。
脂多め、やや甘めの料理がやはり相性良いか。

しかし、1週間から10日ほどマイナス5℃で経過すると、フルーティさはないものの、餅米の香りと言うかやや紹興酒を思わせる熟成した甘い香りになり、どっしりとした旨味そのままに飲み口にも甘味が加わる。

正直化けました。
最初からこの味ならば3.5いや、4以上は付けてたが……。
と思ったのも束の間、また常温に近くなるにつれ、苦味が出てきてうーむ……。

ポテンシャルはありますが、中々寝起きが弱く気難しい娘さんでした。

辛口