長岡NAGAOKA** 越銘醸Xフェルミエ 生もと純米大吟醸2020 越淡麗30%
「越銘醸の最高峰酒、越淡麗を30%まで磨いた生もと純米大吟醸を、同じ新潟のワイナリーであるフェルミエのアルバリーニョを貯蔵していた樽に945日間熟成させたブランデー感覚の優美な味わいの新感覚日本酒です」との説明。
フレンチオーク由来かうっすらピンクがかった色合いが美しく、上立ちにはフローラルにやはりワインを感じさせるが、熟成きもと香も漂い、複雑ながらも清廉なのが素晴らしい。味わいも上立香そのままに、透明感がありながら、入り口はワイン風味もあり、淡麗辛口へ移ったかと思いきや、きもと熟成からの濃醇コメ旨をしっとり愉しめ、でも呑み干した後の口内は意外にスッキリとしている。ただ、たしかに通常の日本酒からはかなりかけ離れた酒ではあるが、かといって「ブランデー感覚の」という意味はさっぱり理解できない。
(2日目)あらためて元はかなり綺麗な淡麗辛口酒なんだと思うが、最初に感じるふんわり優しい甘は穀物系ではなく果実系のそれ。日本酒でコメからできているとは信じがたいほど芳醇フルーティーなものもあるが、たまにワインを飲むとその果実感は当たり前の様に圧倒的でその馥郁たる香りに酔いしれる。そういう意味では余計な雑味を限りなく削ぎ落したうえで、ワインの香味を纏わせ、かつ高精米により選抜されたコメ旨を熟成をかけて増幅させたのだろう。酔っぱらってから呑むのはもったいない繊細さ。
原料米
越淡麗
酒の種類
古酒 生もと
テイスト
ボディ:軽い+1 甘辛:普通