富山県魚津市に蔵をかまえる、魚津唯一の酒蔵・魚津酒造が醸す代表銘柄「北洋」。地元魚津港が北洋漁業の船団基地として賑わっていたことに由来し、その盛栄にあやかって命名された。魚津酒造は1925年に創業し、海の幸に合う酒造りを続けてきた地元に愛され続けてきた酒蔵だ。蔵元である田中文悟氏は、立山山麓水系の豊富な伏流水をはじめ、原料米には兵庫県産の「山田錦」、富山県初の自主開発酒米である「雄山錦」を使用する。令和4年度の造りからはアルコール添加を廃止し、全量純米蔵として新たなスタートを切った。「北洋」のなかでも人気の袋吊シリーズは、「洋」「雪」「空」「山」の4シリーズが展開されている。酒袋に詰めた醪を槽の上に吊り、自らの重さで落ちる雫のみを瓶詰めした逸品で、「純米大吟醸原酒 袋吊 洋(OCEAN)3割磨き」は、「山田錦」を30%まで磨いて醸している。大吟醸らしい華やかな香りと爽やかな飲み口が特徴だ。