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2022
8/12
たいき さん
満足度 5.0
天穏 生酛 無濾過生原酒 改良雄町
このトロっとした感じ
雑味の無くまろやかでありながら、どうしてこのような複雑さが生まれるんでしょうか?
濃醇さも垣間見えつつ口当たり優しい感じ。たまらなく好きです。生酛ってもうちょっと酸っぱいイメージがあるのですが、これはヨーグルトのような味わいが広がりました。R2BYから水酛に挑戦されており、水酛の後に仕込んだため空気中に浮遊している強い水酛の酵母がタンクに入ったからだと、小島杜氏は踏んでいるそうです。
日本酒の香味には酵母が一番影響しているとずっと思っていましたが、どうやら麹がめちゃくちゃ影響しているらしいです。その清酒造り用の種麹は数社でしか取り扱っていないそう。麹菌の研究も大事ですね。
あと、長期間おいたり熟成させたりするときに出るよくないマイナスの雑味は麹菌に問題があって、よけいな物質を出してそれが残って影響しているそうです。製麹、大切ですね!
あと、このお酒は今年購入します!!!(ワイン界の人もめちゃ気に入っているらしい)
スペック
原料米:奥出雲産改良雄町100%
精米歩合:70%
度数:15度
日本酒度:+5
板倉酒造(島根県出雲市塩冶町468)
https://www.tenon.jp/
明治4年創業
天穏:大正5年に当家宗門である日蓮宗本山要法寺管主坂本御前より仏典の無窮天穏という言葉から命名
出雲杜氏が編み出した山陰吟醸造り。これは精米した酒米の外側を酒粕に、米の内側の心白を酒にする本来の吟醸酒の製法で、精米歩合以上の清らかな酒質を生み出す。
突き破精3日麹、蔵付酵母、生酛・山廃酛・水酛
タンク毎に、または酛造りの順番によって酵母や乳酸菌がまじりあい、それが酒質にいい影響を与えている。酵母のブレンドとでもいえるだろう。
出雲杜氏は奥出雲、簸上正宗、誉池月、國輝、李白、豊の秋、月山、ヤマサン正宗、千代むすび、山陰東郷、十字旭日、出雲富士、天穏などに点在する。
坂本俊杜氏→長崎芳久杜氏→小嶋
テイスト ボディ:軽い+1 甘辛:普通
天穏 (島根 / 板倉酒造)