「龜龜覇 凛」
不老泉の上原酒造と深~い繋がりのあるお気に入りの滋賀の店、蔓ききょう。
去年のクリスマスに、神さん夫妻と訪れました。
お目当ては熊鍋!
猟師免許も持つ店主のジビエなんて絶対間違いない。
そして今回もう一つの目的は、龜龜覇の、凛。
上原酒造さんと親戚関係のコノお店は、最後の砦なのか?
席に着くやいなや酒のメニューをガン見。
あ、皇と吉はあるのに凛は無い…。
やっぱそうか。
と、そこへ出てきた熊。
なんこれエグっ!肉ていうか脂やん!
ところが鍋でサッと火を通して口にすると、驚きの甘さとクセの無さ。
脂肪の概念をひっくり返すサラサラ感。
なんじゃこれ、めちゃめちゃ旨いんですけど。
とそこへ、
「凛、少しですけどありますよ」
「!!」
なんとドラマチックな出会い。
味の出にくい亀ノ尾という米を手なづけた山根杜氏の想いを、25年という時空を越えて飲むのです。
神さんと2人で一合の凛を分け合いながら、熊食いながら(笑)。
あぁ、予想通りでもあり予想外でもある味わい。
ヒネ味、エグ味なんかは皆無。
熟成と劣化は根本的に違うということを教えてくれる酒。
コレはまるでめちゃめちゃまろやかで深みのある赤ラベルや。
山根杜氏の魂がこれでもかと入った、優しさでできた酒や。
知らんけど、知ってる。
と、そこへ再びご主人。
「不老泉お好きでしたよね?これクリスマスプレゼントです」
なんと不老泉の前掛けを下さいました。
え、ええんですかっ!?
ありがとうございますっ!
今日からこれパンツにしますっ!
こんな想い出に残るええクリスマスもあるんやな。
(画像は借りものです)