奥鹿 （おくしか）

「秋鹿」の古酒「奥鹿」をいただきました。初呑みです。
2016年上槽の3年ものです。この酒蔵で3年以上の古酒が「奥鹿」という銘柄になるのだそうです。
さっそくいただいてみましょう。
山田錦らしからぬ甘味控えめのスッキリとした飲み口に独特の酸味が追いかけてきます。ワンテンポ遅れて口の中に渋みに似たザラツキを感じました。
山廃であることを思い出し納得。山廃は実に絶妙な旨味を醸すかと思うと、形容しがたい不思議な味わいになったりしてと難しいですね。
冷酒での味わいから燗での味わいにシフトしてみました。
微妙な渋みは残るものの、甘味が増してきました。
好き嫌いが分かれる個性あるお酒です。
この味わいは好きな人にはたまらないんでしょうね。

2日目
一晩室温で常温にしました。
思った通り、癖が影をひそめ落ち着いてきました。3日目が楽しみです。

3日目
甘味がまったりと上がってきた感じがしますが、独特なな風味が取り切れません。この風味は、好き嫌いが分かれそうです。

4日目
独特な風味が引き始めました。
旨さも上がってきてるように思います。
残り僅かなので、呑み切ってしまうと思います。
懐の深いお酒で、正体を掴み切れませんでした。

奥鹿(秋鹿酒造：大阪) 山廃 無濾過生原酒
山田錦
精米歩合60
アルコール度数18
日本酒度+6.0
酸度1.7
アミノ酸度1.4

昨日開栓したのは火入れの原酒
今日開栓したのは生原酒
山廃古酒の飲み比べ

外観：
2012年上槽ってことで7年の熟成酒。
透き通ったきれいな琥珀色。
香り：
うん、しっかりと熟成香。昨日の火入れのほうは山廃って書いたけど、昨日のもしっかりと熟成香はあった。後から「あぁ、これはこの香りだった」っていうのはよくある…
べっこう飴やカラメルのようなほろ苦い香りが強い。他には木香も感じられる。
味：
飲み口はやはりしっかり山廃。
ただ熟成酒ということでべっこう飴をなめているようなほろ苦い甘味と苦味を感じる。
甘味は弱めで、中盤あたりからほんのわずかに酸味を感じ、後口で苦味を感じてフィニッシュ。
余韻は中程度。そこまで長引かずにスッといなくなる。
どういうふうに寝かせるとこういう感じの古酒ができあがるんだろう。
火入れも生も日本酒というよりは度数の低いウイスキーを飲んでるような感覚だった。

でも、古酒でも普通の日本酒って味のものもある。
寝かせてる温度の違いなのかな。
なかなかに興味深い。

奥鹿(秋鹿酒造：大阪) 純米山廃
山田錦
精米歩合60
アルコール度数18
日本酒度+5.0
酸度2.0
アミノ酸度1.5
酵母K-7

これはお初のお酒
3年以上の古酒らしい
山廃大好きっ子(おっさん)な自分からしたらwktkがとまらない(*´Д`)

外観：
きれいに透き通った琥珀色。
香り：
しっかりとした熟成香。
チーズのような乳酸系の香り、木香のようなものも感じられる。他には、カラメルやスパイスのような香りもある。
味：
飲み口はしっかり山廃。けど、ズシンとくるわけではなく、さらりとしてる。
甘味は弱めでほんのわずかに感じる程度。中盤あたりからやわらかな酸味と旨味が広がる。後口に感じる苦味がコクを与えて、良い余韻を感じさせる。

自分の中の山廃イメージにぴったりと当てはまる…
しっかりとしてるんだけど重くなくて飲みやすい。
ただ、このへんの感じ方は個人の好みでかなり変わる部分だから「ふーん、そうなんだ」程度に。
気になったら自分の舌で試してみるといい。

速醸
2009年

燗でいただく。
旨味がしっかりしている

美しい黄金色のこれは美冨久と同系統。
甘み穏やかで上品、口の中一気に広がり消えて行く。
めっちゃ超軽で、熟成アミノ酸の旨味もばっちり。
飛切りからの燗冷ましで、表情の変化も楽しめる。
個人的に好きなのは上燗付近。

20180505
@堺筋本町
鴨のたたき

辛めです。

熟成された味わい。

大阪府 秋鹿酒造 『奥鹿 山廃 山田錦60 無濾過生原酒』

2010年1月上槽、2014年10月製造の5年物の無濾過生原酒。トロリかつザラリとした間違いない熟酒。冷やだとクセが強いけど、人肌燗あたりで香り味ともに開く。とんがったアテと合う。キムチと凄く合ったのに驚いた。日本酒は、美味い温度を探したり、絶妙の食べ合わせを探すのも楽しいです。

キムチ◎。焼餃子〇。粒うに〇。