福島県釜子村に蔵をかまえる、有賀醸造の銘酒「陣屋」。釜子村にはかつて、越後高田藩の飛び領がおかれていた。大名から酒造りを命じられたことを機に1774年に創業し、当時蔵の裏にあった地域を治めるための陣屋に由来して名づけられた酒名だ。福島県産の酒造好適米「夢の香」と福島県オリジナル酵母で仕込んだ、すべて福島県産の「陣屋」シリーズ。有賀裕二郎杜氏が、東日本大震災をきっかけに地元のために何かしたいという想いのもと、従来の普通酒から新たな形で復活させた。有賀裕二郎氏は、東北大学で免疫研究をしていた研究者という異例の経歴の持ち主。データに基づく酒造りで、様々な醸造方法で新たな酒造りに挑戦する。「陣屋 大吟醸」は、優しい香りと甘味が広がり、爽やかな酸味が食事を引き立てる1本だ。