「低きを流れる楯野川」
山形・楯野川・Shield・純米大吟醸・惣兵衛早生(そうべえわせ)・精米歩合50%・15度
▼惣兵衛早生とは亀の尾の親に当たる希少な品種を復活させたそうで、Shieldとはそういった庄内地方の伝統を守る盾をイメージしているのだそうな ▼実はこの惣兵衛早生の復活品は今シーズンMakuakeのクラウドファンディングで結構な高値で募集していた。すぐ商品化してお手頃価格で出したから参加してたら今頃後悔してるに違いない。ちょっと商売としては掟破りな気もする
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▽まずはサラリとスッキリが第一印象。スッキリなのに香り立ち、アルコール刺激が無く優しくて透明感もある。滑らかにすべり流れていく感触系が勝る印象。仮にも純大吟ですからな
▽しかし、昨夜の手取川YSの後でもあり、比べてしまうと鼻腔に登る縦への広がりは皆無に近い。あくまで底面の広がりで、苦味や渋みの演出も少なくて奥行き感もさほど無い。よって小綺麗な湧水が手前にチロチロ流れる程度のイメージでスケール感や立体感が足りない
▽楯野川はローエンドも全て純米大吟醸にして期待値を上げて売るから結果残念に感じてしまうパターンが多い。ほぼ前後に飲んだ銘柄の引き立て役になっている気がする。一度相当に高いやつ飲む機会がないと先入観が固まってしまいそう
特定名称
純米大吟醸
原料米
惣兵衛早生
テイスト
ボディ:軽い+1 甘辛:普通