喜久盛酒造の限定醸造酒「死後さばきにあう」は、5代目蔵元の藤村卓也氏によって2009年に発売された日本酒。デザインの元となっているのは、民家などに貼り付けられている「キリスト看板」だ。かつてから看板のビジュアルデザインに魅力を感じていた藤村氏が商品化を実現した。喜久盛酒造は、1894年に岩手県北上市にて創業した酒蔵。30歳の若さで蔵を継いだ藤村氏は、全量純米蔵に移行。次々と新しい視点を取り入れた日本酒を発売する新進気鋭の蔵元だ。現在は岩手県産米のみを使い、全商品を無濾過原酒として販売する岩手県で唯一の酒蔵。「死後さばきにあう」に使用する原料米は非公開だが、きょうかい6号酵母を使って醸した純米生原酒。米の旨みとフレッシュな味わいがクセになる1本だ。