竹生嶋 辛口純米
15年程前若狭方面に行く機会が度々あり、木之本からマキノ高原を抜けて鯖街道で小浜までの長い道のりを頑張って運転したことがありました。。その途中今となっては思い出せませんが何処で「熊川宿」と「竹生嶋」という名所を名前にした酒があることを知りました。しかし、その微かな記憶が頭の片隅にはあったものの、日本酒探求をするようになってからも見かける機会はなく、正直なところすっかり忘れていました。
今回、大阪の行きつけのお店でその内の一つ「竹生嶋」が記載されているメニューを見て、思い出すのに少し時間がかかりましたが、しばらくして「そうだ!」と思い出し、あの頃の自分や若狭の方々とのやり取り等を思い出しながら感慨深くいただきました。
味わいは割と癖があり、糠っぽいような独特な香り。トロッとした濃厚な口当たりからややアル感のある辛味。今流行りの類ではなく、かといってクラシックな感じでもない、、、正直なところ自分の好みではありませんでしたが、遠い日の思い出を肴にゆるゆるといただきました。
近年は高速道路が整備されて、東京から敦賀経由で高速を降りることなく若狭まで行けるようになり、運転の負担は劇的に減少。でもたまには普段目にしない街並みや山の中走り、知らなかった名産品や酒を知る旅をしてみようと思った春の夜でした。