「湖底の半年 < 冷蔵庫の二夜」
大阪・天野酒・ダム湖底熟成酒・純米吟醸(のはずだった)・無濾過生原酒・17度
▼ふるさと納税を探してたら、面白いのを見つけたので思わずポチっと。『大阪府×河内長野市×天野酒の官民共同ダム熟成酒プロジェクト。大阪府最大の滝畑ダムで地酒を熟成。光が届かない、温度が一定、適度な揺らぎという、ダム湖底ならではの環境で熟成させた、地域資源を活用したストーリー満載のお酒』ふるさと納税でしか手に入らない100本余りの限定品 ▼本日クール便で到着。うーむ、さすがに小ロットなのでラベルはデザイン含めて手作り感というか、アマチュア感、マイナー感が溢れておる(笑) しかも商品説明では純米吟醸と明記してあったはずが、実際のラベルには特定名称の記載がない(笑) …ちょっと不安になりつつも、ダムに飛び降りる覚悟でいただきます!
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▽沸き立つような豊富な上立ち香があって、それはフルーティというより日本酒の香り。生原酒だからアルコールも強く感じる
▽口に含むとトロリと濃厚で、ここで初めてマスカット系の香りに包まれる。酸味と甘みと旨味が一体になってこれは美味しいやつか!と思ったのだが、喉を通して行くうちにややバラバラになってくる。アルコール刺激と苦味、気になる渋みが後半にバラバラに動き出す感じ。後味が複雑という言い方もできるけれど。口に含む度に美味しいのに、飲み干す度にちょっと何かわだかまってしまい、もう一杯飲むかどうか毎杯悩む(笑)
▽やはり熟成を売りにするなら、何かを変えるなら半年では足りないのではないかなぁ。。あと、純米吟醸の件は、精米スペックは吟醸でも、確かにここは触れないで非吟醸系でおく方が期待外れ感があっても不満感じるリスクが少ないかもですね
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(追記) 二晩冷蔵庫で寝かしたら崩れながらややまとまってきた!( ゚д゚) 後味の渋みがあまり良いものではないので評価は伸びないが、前半のさらに前半だけは、農口研本醸造や十四代本丸の雰囲気のかけらが、一瞬ある。ような気がする。かもしれない(笑)。なんだか結局、湖底よりも地上の冷蔵庫が合ってるんじゃなんじゃないかな…
特定名称
純米吟醸
酒の種類
無濾過生原酒
テイスト
ボディ:重い+1 甘辛:辛い+1