勝駒** 純米大吟醸 山田錦40%
2019年に17年ぶり二度目の販売になった勝駒純大だが、その後2020、2021年と続けて発売されたとのこと。がしかし、ただでさえ地元でも入手困難な銘柄で、特吟でもよほどタイミングと運がないと買えないのに、この純大はいろいろと手を尽くしたものの無理そうなので諦めていた。ところが今年は方針転換なのか、少し生産量が増えたのか事情は全く不明ながら少しハードルが下がったらしく手に入れることができた。
上立ちは大吟や特吟に似るもやや柔らかな感じ、含むとこれまたそれらに似るも舌先ではなく、舌の中ほどから奥にかかて実に柔らかな甘が広がる。常温になるとその甘がよりしっかり感じられ、大吟とかはややもすると綺麗過ぎる感じもあるが、これにやんわりとした優しさを併せもつとなるともはや非の打ちどころのない至高酒となっている。今回呑み比べできた「大吟醸」という名のつく勝駒は見つけたら買っていこうと思う。
(2日目)常温にならずとも優しい甘を感じられるようになった。それでいて、最初に呑んだ時に感じて以来、勝駒の特長と思っている高原で朝露に濡れた健気で可憐な草花のような清しい香味はある。やはり勝駒は淡麗辛口酒でありながらこれだけ好きになれる稀有な酒なのだと思う。
特定名称
純米大吟醸
原料米
山田錦
テイスト
ボディ:普通 甘辛:普通