うまい。濃すぎることなく薄くなく、華やか過ぎることなく控えめでもなく。それは丁度良い存在感と纏まり具合と凛とした佇まいです。相変わらずに感じる抜群のセンスの良さ。そしてコスパ最高なお酒です(作は価格と味のバランスが破綻している。もはや異常。作をコスパ最高と表現せずして何をそう表現するのか)。ここの杜氏は天才なのか?それともこの酒に携わる全ての人の意識の高さが飲み手にそう感じさせるのか?。
玄乃智で感動し、穂乃智に流れ、そして雅乃智。
今まで70本以上のレビューを書いてきましたが、この値段で、火入れで、この味は驚異的だと思うのです。このお酒はお手頃価格で私達の目の前に現れます。そして飲み手を驚きと至福の地に誘(いざな)います。
星はヨンテンゴ。これは今後の期待を込めてのヨンテンゴです。今まで星ゴをつけてた生の花陽浴八反錦と生のCEL24亀泉をヨンテンゴに下げました。やはり、火入れの作のコノ味と比べるとそうせざるおえません。華やかさは花陽浴やCEL24亀泉の方が間違いなく上。でもそれだけじゃない何かを、作を飲むと感じます。「おいしい」という表現だけでは済ますことの出来ない何かを感じるのです。(その何かを探そうとすればするほど杯はすすみ謎は闇のなかへ……)
しかし雅乃智がヨンテンゴではなく、玄乃智、穂乃智があっての雅乃智がヨンテンゴ。なぜそうなるのかは説明が難しいので省略します。
今後は玄穂雅はもちろん、その他の作も積極的に攻めたいと思います。見つけるのが困難な作ですが……