近江の地酒として長年親しまれてきた竹内酒造の「香の泉」。かつてはその美味しさから人には知られたくないとして、「語らずの酒」とも呼ばれていた。1872年創業の竹内酒造が蔵をかまえるのは、近江盆地に位置する滋賀県石部。「比叡おろし」と呼ばれる寒気が特徴で、肥沃な土地で育った米と鈴鹿山麓からの清洌な伏流水がそろった酒造りに適した地域だ。竹内酒造の酒造りは熟練の蔵人による高い技術に加えて、伝統と文化を大切にしながら地元に根ざした質の高い酒造りにこだわりをもつ。2020BYからは抗酸化米に対して抗酸化還元仕込みを行うことで、酸化しにくい酒造りの開発にも成功し、国内外から注目を受けている。「香の泉 極上辛口」は、米の旨みとキレが特徴の辛口の日本酒。スッキリとした飲み口は、料理の味わいを引き立てるので食中酒としてもおすすめだ。