江戸中期の最盛期には33軒の酒蔵があったという池田市。辛口の「池田酒」として盛況を呈したという。今も酒造りを続ける蔵元の銘柄「呉春」は、江戸後期に活躍した画家・村松呉春の名が由来。作家・谷崎純一郎も愛飲したことで知られる。呉春は、普通酒・本醸造酒・特別醸造酒の3種類と、限定の大吟醸のみ。本醸造は旨みとまろやかさがあり、辛すぎず、そして燗酒にも向く。どこか懐かしい、ホッとする酒といえる。料理ももちろん気取ったものではなく、簡単な酒のアテで。
呉春のクチコミ・評価
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呉春の銘柄一覧
銘柄 |
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呉春 特吟 吟醸酒 |
呉春 本丸 本醸造 |
呉春 池田酒 普通酒 |
呉春の酒蔵情報
名称 | 呉春 |
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特徴 | 「池田酒」をご存知だろうか。大阪府北部の池田は、かつて江戸時代に伊丹と共に江戸の発展と江戸積酒造業の発展を支えた酒造地の一つで、ピークは元禄期から享保期まで続いたという。その辛口の特徴ある味わいは大変人気であったといわれたが、灘の酒が台頭すると30軒以上あった酒蔵は次第に減少。そうして現在、唯一池田にて酒造りを続けているのが「呉春(ごしゅん)」である。創業は古く室町時代まで遡るという。「呉春」の名は、池田の古名”呉服(くれは)の里”と、中国唐時代の通語で酒のことを意味する”春”が由来とされているが、同じく池田に縁がある画家・村松呉春の名が由来ともされている。先代と交流があったという作家・谷崎潤一郎も愛飲したことで知られるその酒は、普通酒・本醸造酒・特別醸造酒の3種類と、限定の大吟醸のみで、すべて一升瓶というラインナップ。蔵の北にある五月山の伏流水を汲み上げる酒蔵内の井戸水を使用し、甘からず辛からず五味の調和した味わいは幻の銘酒といわれファンも多い。かつて近隣開発で高層マンションの建設計画が立った際、その影響で水質の変わる可能性があることから周辺住民だけでなく呉春の愛飲家、酒販店などの要望により中止されたこともあるという、地域に愛される酒である。 |
酒蔵 イラスト |
(加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 呉春 |
HP | |
所在地 | 大阪府池田市綾羽1丁目2-2 |
地図 |
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