赤穂浪士が討ち入り前に呑んだことで有名な剣菱。
他にも、幕末の藤田東湖先生が憂国の憂さ晴らしに剣菱を呑んで、一時の憂さを凌いでいた歌が残っています。
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1斗の剣菱を傾けると、なにさま天下の銘醸のこととて、えもいわれぬ酔い心地になって憂鬱も消えてなくなり、のどかな気分になる。さすがに剣菱という名を持っているだけあって、心のなかに積み重なる愁いを衝き破る鋭い力はまったく神品である、幽閉の身なのに何をと、笑うことなかれ。古くから酒というものは清貧の人士に付きものである
呑んでみた感想は、独特のクセと甘さと辛さがありました。
初めて飲む味でした。
そして、確かに酔い方が他のお酒と違う。
ふわふわ心地よい。
これも初めての感覚。
このクセと甘さと辛さで、この世の憂さを晴らしていたのかと想像しながら呑みました。
このクセは、500年続いてきた証なのだろうか。
世間の求めに合わせて、物分かりがよくお利口さんで品行方正な生き方より、時流に左右されずに、持って生まれたクセを変えずに生きていくほうがずっと続いていくのだろうかと生き方をお酒から思索していました笑
蔵元が紹介されている記事やホームページを見ると、流行は追わずに「止まった時計でいろ」というポリシーを貫いている。
赤穂浪士みたく信念を曲げずに貫き通しているお酒なのだろうと思いました。
特定名称
吟醸
原料米
その他
酒の種類
無濾過
テイスト
ボディ:重い+1 甘辛:辛い+1