バズり待ち酒シリーズ第15趣。
7月27日の第4趣と昨日の第14趣でレビューした【九尾】の最新作。
~中略~
今回は「辛いの」でラベル的には激辛と書いてある方。
・匂いは甘そうな匂い、昨日の「甘いの」同様に味と匂いが逆な不思議。
・軽やかでスッキリ辛口。
・複雑な味ではなく全体的にシンプルで飲みやすい。
・舌触りはサラリとしている。
・万人に向けて醸しているのだろうけど日本酒初心者は「甘いの」の方が取っ付きやすそう。
57度の飛び切り燗→38度の人肌燗まで燗冷まし。
56度、熱いけど意外とイケる。
44度、あれ?まだイケる。
38度、全然イケる。
最初から最後まで温度の違い以外は安定した味を保っており美味しかったです。
冷酒でも燗酒でも個々人の好みに応じてどちらでもイケる懐の深さを感じました。
禁断のブレンド(1対1の等量で燗酒)。
58度の飛び切り燗→35度の人肌燗まで燗冷まし。
55度、悪くない?
51度、悪くない?
44度、悪くない?
37度、悪くない?
あっれ━━━?
ちゃんとブレンドしたのに「辛いの」の単品での燗酒とほぼ同じになってもうたよ。
一応検証の為にブレンド版は2回やってみましたが2回共に同じ印象で最初から最後まで際立った変化もなく普通に美味しい、でした。
と言う事で禁断のブレンドの燗酒も個々人の好みに応じた温度帯でイケちゃう凄い子でした、が、「甘いの」成分がどこに行ってしまったかは不明ですw
さて、個人的には酒造りのプロでも何でもない単なる日本酒愛好家でして、同じスペックの酒を甘口と辛口の両方醸すのがどの程度難しい事なのか分かりません。
ただ、今回の2本は飲んでて楽しかったし大変面白い試みだと思いました。
まぁ、燗して温度変化毎の味の遷移を感じたり酒をブレンドするのが実験っぽくて面白かったってのもありますが、もっとこう言った"楽しめる"日本酒が増えればいいなーと思いました。
栃木県宇都宮市の関口酒店を訪問して購入(720mL税別1,250円)。
で、結局どっちの方が良かったかって?
それは内緒ですけど強いて言えば辛口の方が好きでしたよ、あ、でも、内緒ですからね!