地域を限定しどぶろくの醸造免許の取得条件が緩和される「どぶろく特区」その第一号として注目された岩手県遠野市。そこで100年あまり続く民宿「とおの」で造られているどぶろくが「とおののどぶろく」である。醸造を担うのは4代目の佐々木要太郎氏。料理人として料理を極める傍らどぶろく造りを始め、酒蔵などへ通い、10年以上の試行錯誤を経て「田舎くさい」という古典的などぶろくのイメージを、清酒の技術を応用した造りで「洗練された」ものへと昇華させていった先駆者である。原料米は遠野でかつて造られていた品種「遠野一号」を自ら復活させて使用。米はほとんど削らず、じっくりと一か月以上発酵させ、半年近く熟成に時間をかけるという独特の醸造方法で造られる。定番酒「とおののどぶろく 生酛」は、まろやかな米の旨味とクリーミーさが特徴で、生酛ならではの酸も感じられ濃厚な味わいが楽しめる。
とおのどぶろくのクチコミ・評価
とおのどぶろくが購入できる通販
とおのどぶろくの酒蔵情報
名称 | とおの屋 要 (nondo) |
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特徴 | かつてどぶろくは豊穣祈願の神事の供物として古来より造られ、米農家を始めとして一般家庭でも造られるなど身近な酒であった。しかし明治時代に自家醸造が禁止されると、免許を持たなければ造れないものとなった。長い時を経て、2002年の酒税法の改定によって、地域振興を目的とし、限定した地域でどぶろくの醸造免許の取得条件が緩和されることとなり、「どぶろく特区」が誕生。そこで第1号として認定されたのが岩手県遠野市である。古くからどぶろくの文化の残るこの地で100年続く民宿「とおの」は、その1年後からどぶろく造りを始めた。4代目の佐々木要太郎氏は、素朴だが田舎くさいどぶろくのイメージの逆を目指し、岩手工業技術センターや酒蔵にも通い10年以上研究を重ねた。そうして誕生した、原料の米から自ら育て上げて清酒の技術で造られる優雅で繊細な味わいのどぶろくはおおきな反響を呼んだ。2011年、民宿の隣に1日1組のオーベルジュ「とおのや 要」をオープン。米農家・醸造家・料理人である佐々木氏の哲学は国内外のあらゆる人々を魅了し続けている。 |
銘柄 | とおのどぶろく 権化 |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 岩手県遠野市材木町2-17 |
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