2018年にANA国際線のファーストクラスで提供されていたお酒ということで気になっていました。
高価な限定酒ですが、頂き物です。ありがとうございます。
万葉集の「額田王(ぬかたのおおきみ)」の歌った、「あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」という一首の冒頭の「あかねさす」をお酒の銘柄にしたということです。
前置きはこのくらいにして、いただいてみましょう。
まろやかな甘味にエスニック料理的なエキゾチックな味わいが訪れます。
私的には、シナモンとミョウガをミックスしたような味わいに感じました。
最近お目にかからなかった深い味わいです。
前記の万葉集は、皇族から一般人に至るまで隔たり無く集めた歌集で、近年話題になっていますが、この歌は「茜の陽がさす草野を行きながら、私に手を振るあなたのことを御料地の番人はまさか見てないだろうな」という人妻に対する禁断の恋心を歌った一首のようですが、なんと皇室の人が詠んだとは思えないウィットに富んだ一首で、ほっこりしました。
1,000年以上前に詠まれた一首に思いを馳せながら「茜さす」をいただき、味わいは一入でした。
特定名称
純米大吟醸
テイスト
ボディ:普通 甘辛:普通