今宵の地酒は、石川の「菊姫/古酒」でした。
平成26年度製造のお酒です。
去年蔵元より販売された古酒ですが、更に1年寝かして開栓しました。
常温放置なら保存もスペースも楽ですが、家で10年も低温保存するのは大変ですよね。
でも、それに近い年月を低温の冬眠状態で熟睡しているお酒がまだあるのですが、何時起こしていいのか思案中です。
前置きはこのくらいにして、いただいてみます。
注ぐと、琥珀色のこれぞ熟成といわんばかりの色味のお酒が現れました。
初見は、いつものぐい吞みだったので写真のグラスより濃厚な色に凄みを感じました。
味わいは、とにかく柔らかい。
飲み物なのにシルクのような滑らかさなんて表現がピッタリ。
そして、山廃が売りの菊姫ながらの酸味の美味しさを堪能できます。
フルーティーな味わいは無いものの米の旨味を堪能できるお酒です。
以前呑んだ菊姫と比べると甘味が落ち着いて滑らかさに変わった印象を受けました。
チーズや甘口のイカキムチなどの発酵食品が、この熟成酒に合いました。
2日目
今宵は、燗でいただきました。
味わいの変化は殆どなく冷でも燗でも好みで楽しめそうです。
ロックでもいただいてみましたが、大人しくなりすぎてしまいました。これは意外でしたが、柔らかく熟成された古酒ゆえの変化かもしれません。
3日目
味わいが整い、甘味が再度湧いてきました。
お酒は生き物ですね。10年近く経過しても開栓すると日々変わっていきます。
特定名称
純米
原料米
山田錦
酒の種類
古酒 山廃
テイスト
ボディ:普通 甘辛:普通