天上夢幻 旨口 特別純米 0.72
製造 2023年6月 開栓 9月19日
宮城県加美町 中勇酒造店さんのお酒です。
6月の宮城行きの際に購入したものですが、時間がなくて蔵には寄れませんでした。
一ノ蔵や宮寒梅のある大崎に近いですね。
さてこのレビュー、ブレブレします(笑)。
開栓初日
爽やかりんごの香り、甘いジュースのコク、キレはよし。
2日目
打って変わって苦味が前面に、辛口の佇まい。
4日目
フルーツ果汁は消え、渋味酸味を強調、ナッツを感じる。
5日目
比較的クリアだった香りが一転、甘くどく重いものに。
含むと苦味が先行して、直後にどんよりとした甘味、キレ悪くねっとり残る。
7日目
華やかな果実系の吟醸香。
基本、苦渋を携えた辛口だが、特に冷え冷え温度帯では、甘味がダマにような塊となって、のど越し後のキレがとにかく悪い。張り付くように口に残る感じ。
えーいと飛び切り燗
さすがにアル感ツーン、舌先ピリピリ、「辛っ!」
ここから冷ましていくと、上燗辺りで甘旨指数がピーンと跳ね上がる、「いいじゃない!」
冷え冷えでのダマのような感じは消え去り、後口もウソのようにスッキリクリアなものに。
コレは常温からお燗に限ります。
宮城県産ササニシキ? 60%精米
日本酒度 +1
酸度 1.5
使用酵母 宮城A酵母(泡アリ)
宮城酵母と一括りされることが多いですが、A酵母とは?
少し調べてみますが、コレが全くヒットしません。
どうも、初代宮城酵母から「宮城マイ酵母」が3種類選抜されて、それを蔵では便宜上A、B、Cと呼んでいるようです。培養元の県産業技術センターの資料ではA BCは見当たりませんし。
宮城B酵母は割と公表している蔵があり、「熟れたリンゴの華やかな‥‥」等の記述からすると、カプロン酸エチル主体のようです。
A酵母を公表しているのは、中勇さんしか見当たりませんでした。
香りは概ね控えめ爽やかな印象で、酒器に嫌な残り香が無いことからどうも酢イソ系らしいのですが、何故か時々カプも顔を出す。
何なのですかね?
以上、あくまで想像です。
販売店にて 税込1,320円